謎制作団体が謎制作をしていない日の話。
こんにちは。AnotherVisionの林檎( @MoA5084 )です。
昨年に引き続いての投稿となります。未読の方は、昨年の記事もぜひ読んでください。
とはいえ、最近制作もスタッフもやっていない*1ので、特に最近アナビを知ったという方は僕のことをつゆほども知らないでしょう。
というわけで2回目の自己紹介から。
- 名前:
- 林檎(ぼくおとこのこだよ!)
- 入会:
- 2014年(アナビでいうと2期と呼ばれる世代)
- 制作:
- 主な制作コンテンツは『ナゾトキアート・オフライン』『白黒キネマ』『シカバネ生存戦略』『無彩色の隔壁』など。 その他、2014〜2016年を中心に各種公演のスライド制作、Webサイトなどを担当。
- 特記事項:
- 果物部カースト最下位。
- 好きなVTuber:
- 月ノ美兎
- 好きなアニメ:
- 『ソードアート・オンライン』シリーズ。
- 好きなソシャゲ:
- 『Tokyo 7th シスターズ』。春日部ハル担当。
- 好きな花澤香菜の曲:
- 『大丈夫』
良曲なのでぜひ聞いてください。
ではそろそろ本題です。
コンテンツ制作の裏側で
AnotherVision(以下「アナビ」)は「謎解き制作集団」であり、「世界に謎解き、謎解きの面白さを広める」といった目的でどんどんコンテンツを発信しているサークルです。
その一方で、「アナビのメンバーたるもの絶えずコンテンツを作っていなければならない」なんてことはなく、それぞれがそれぞれのスタンスでサークルに関わることが許容されています。許容されていてほしい。*2
今回は、最近の余興担当となりつつある僕が、あんまりコンテンツとは関係のないところでアナビにいる生活の話をしようと思います。
アナビはいつでも遊びに真剣勝負なので……
世間は忘年会の季節ですね。この時期になると、大抵
「忘年会の余興、イヤだ……」
という大人の声がSNSやブログを騒がせることになるわけです。*3
しかし、ここはAnotherVision。
メンバーは遊びやゲーム、そして何より楽しいこと・面白いことが大好きなやつばかり。
その結果、アナビで忘年会をやると 企画が多すぎて時間オーバー という事態が頻発します。
アナビは法律に厳格なサークル*4なので、未成年が混じる忘年会は当然お酒が出ない(出たとしても大人だけがちびちび飲むだけになる)のですが、大抵お酒の席以上に盛り上がったりします。
今年はご存知(?)アナビフェスがあるので初めて新年会となったのですが、やはり今年もオールナイトのイベントになりそうです。どうなるかな〜。
アナビは大所帯なので……
アナビは公式Webページに載っているメンバーだけでも100人以上、(ほとんどの場合、情報を提出してくれないので)ここに載っていないメンバーを合わせるとだいたい200人くらいの大所帯です*5。
最近はおかげさまで色々な方からお仕事依頼をいただいたり、僕たちも新レーベルを作ってオリジナルコンテンツをどんどん出そうと試みているのでこれでも結構厳しい戦いをしているのです*6が、とはいえやっぱり多いです。
9割5分の人は、この大人数の恩恵を「たくさんコンテンツを作れること」に見出していて、それはもちろん真なのですが、それ以外にもメリットがあったりします。
多彩なメンバー
人数が多いだけに、色々なバックグラウンドを持った人がサークルに入ってきます。
「動画も音楽もデザインも全部自分たちでやっちゃおう」
なんてことを考えられるようになったのも、ひとえに「動画を作れる人、音楽を作れる人、デザインできる人がサークルの中にいたから」ってことになるわけですね。
もちろんコンテンツ制作に限らず、趣味も多種多様。
その中でも行動力がある人は、アナビの中で「アナビ内部活」を打ち立てちゃったりします。サークル内サークルってヤツですね。
僕も「アナビクイズ部」を作って、「クイズサークルに入るほどじゃないけどクイズで遊んでみたい」って人たちを誘って年数回クイズしたりネットクイズで遊んだりしています。
全く知らないサークルに突っ込んでいくのはなかなかハードルが高かったりしますが、知り合い同士なら「ちょっと興味ある」くらいのレベルでも参加できたりしますよね。
コンテンツ制作の外でも、アナビはみんなで遊んでいます。
メンバー内イベントも大掛かり
先ほど忘年会にも全力で、なんて話をしましたが、アナビで内部イベントを開催したりするとそれだけで100人とかそれくらいの人数が集まったりします*7。
というわけで、アナビの内部イベントを開催するだけでも、100人くらいの人に自分のコンテンツを遊んでもらえるわけです。
イベント運営をしたことのある方はわかっていただけるかと思いますが、一つのイベントに100人集めるのはめちゃくちゃ大変です。最近でこそアナビは多くの方に遊んでいただけるサークルになりましたが、たくさんのお客さんを集めることの難しさは僕も少なからず理解しているつもりです。
その上、お客さんは多かれ少なかれコンテンツに期待を持って参加することがほとんどなので、イベントを開催する側には責任が伴うことが多いです。初めてイベントを作る場合、あるいは尖ったコンテンツを提供する場合、それはなかなかなハードルとなって邪魔するわけです。
しかし、相手がアナビメンバーなら少し話は変わってきます。
もちろん、遊んでもらう側・遊ぶ側という関係性は変わらないので何でもかんでもやっていいというわけではないのですが、それでも「内輪だし多少失敗しても……」という安心感があるわけです。
ここ数年、アナビでは新人育成のために「新入生謎コンペ」というイベントを開催しています。これは春にアナビに入った新入生がチームを組み、短期間で謎解きコンテンツを制作して上級生に遊んでもらうというイベントです。
このイベントも、大所帯のメリットを活かした取り組みと言えるでしょう。
今年アナビに生まれた新レーベル「AnotherVision Nova」は、こうした新入生コンペや個人制作の内部向けコンテンツをどんどん発信する仕組みとして作られた、という側面もあります*8。
みんなのノウハウを共有する
アナビは人数が多いので、すでに書いた通り色々な人が色々な技術を持っています。
それをシェアして団体全体のレベル向上を図るため、アナビではノウハウを共有する仕組み作りにも手を伸ばしています。
動画制作やデザイン、Web制作など、その道の技術を持ったメンバーが他のメンバーにレクチャーを行う「講座フェス」はそのハイライトといったところでしょうか。
もちろん謎制作やマネジメント、当日スタッフといったところまでテーマが伸びるので、大抵2日間で10くらいの講座が開講されます。
メンバーにいればこうした講座を自由に受けることができ、自身のスキルアップの近道とすることができるのもアナビの魅力かもしれません。
おわりに:色々言ってきたけれど
色々な話をしてきましたが、もちろんアナビの活動の根幹が謎制作であり、謎解きを世界に広めることが目標であるということは変わりようのない事実です。
だから、コンテンツ制作をしたい人にとって魅力的なサークルでありたいし、コンテンツ制作をしたいという人にはどんどん来て欲しいと思っています。
でもこの記事では、アナビにいると、それとは関係のないところで恩恵を預かれるんだよ、という話をしてみました。
この記事を読んで、「コンテンツ制作とは関係のないところでアナビに入りたいなあ」と思ってくれる人がいたら、是非アナビに入ってみてください*9
謎コンペで一度は謎を作ってもらうことにはしていますが、その後の身の振り方は自由です。もっとも、謎コンペで謎以外の貢献をするというのもアリですよ。
まあ、でもアナビに入っちゃうとコンテンツ作りたくなっちゃうと思いますが!
謎作りたい人はたくさんいるので、それ以外のところに目をつけて入ってくれる人が増えて欲しいと密かに願う、林檎の話でした。
*1:メンバー内イベントの余興担当となりつつある
*2:冗談です。後輩が「あいつもっと働けよ...」って思っているかもしれないけれど、アナビはこれくらいの空気感でうまく回っているような気がしています。
*3:今年は特に「もはや無駄だと思ったので忘年会自体を無しにした」という話をよく聞く気がしますね。
*5:この200人という数字はアナビのLINEに入っている人で、OB/OGが含まれたりするので実際にはもう少し少ないかも。
*6:実際にコンテンツ制作しているメンバーは200人のうちの半分くらいな気もしますが。
*7:実際、今度の新年会は120人前後になりそう
*8:というわけでアナビの性格からは全く予想もつかないようなコンテンツが飛び出したりします。その辺も是非お楽しみください。
*9:残念ながら大学生か大学院生でなければ入れないので、それ以外の方はまずは大学に入るところから。東大じゃなくてもいいんですよ!