AnotherVision Countdown Calendar 2018

AnotherVisionメンバーによる"Countdown Calendar"を2018年もお届けします

【12/27後編】マジカルミライ・ワタシノミライ

2018年8月31日。

この時全てが始まった。

 

 

 

マジカルミライ、それは初音ミクをはじめとしたボーカロイドたちのライブである。

長年ゆはボーカロイド(特に鏡音レン)のファンであり続けたが、実はこの時までマジカルミライには参加したことがなかったのだ。

 

この日、なんとなくマジカルミライの公式チケットリセールサイトを確認していたら、一枚だけ、ライブチケットが残っていたのだ。

正直とても迷った。

僕がマジカルミライなんかに行って楽しめるのか。

そもそも世の中には僕よりマジカルミライに行きたい人がいるかもしれないのに、たまたまチケットを見つけただけの僕なんかがチケットを取ってしまっていいのだろうか。

 

でもここでチケットを取らなければぼくは一生マジカルミライに行かないかもしれない。それに僕の脳内で響いた一言が決定打になった。

 

「行けばでっかいレンきゅんが拝めるよ」

 

決まり。マジカルミライ、行きます。

 

 

 

 (ゆはあらゆるところに鏡音レンのぬいぐるみを連れて行って写真を撮るのが趣味です)

 

 

さて、このようにしてライブに行くことが決まったのだが、今までに参加したライブの経験上何か僕はマジカルミライを少し勘違いしていたのである。

参考:Susumu Hirasawa The 9th Mandala

 

このように無知なツイートを連発した結果、「アンコールは頑張りなさい」だとか「公式アルバムにある曲はちゃんと予習しなさい」とか、いろいろ親切に教えてもらい、無事に当日を迎えることができたわけです。

 

 

 

当日、テンションが舞い上がったゆは全身鏡音装備で固めておりました。毎年法被だけにはあこがれており「今年は行く予定がないけど買う!!!」などと言い購入しておりました。

 

このマジカルミライというのはライブと同時並行で企画展というものも開催しており、まずはそちらから見て回ることにしました。

会場に足を踏み入れるとまずファンの熱気に圧倒されます。

ピアプロマルシェで出店するクリエイターの方々、コスプレ参加している方、ドールやぬいぐるみを連れ撮影会を行ったりしている方々、楽しそうにボカロの話をする方々が一堂に同じ空間に集まるわけです。

「なんなんだこのボカロ愛にあふれた空間は!!」

本当に衝撃を受けました。朝から泣きそうでした。

 

それに、今年のマジミラは鏡音十周年ということで企画内容も鏡音愛にあふれるものが多くて、もう、ダメでしたね。泣いちゃいました。最近徳光和夫ぐらい涙もろいです。

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こぼれたバタービール

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鏡音専用凄みのあるエレクトリカrパレード

ちなみに、企画展を歩いてるときに某アナビメンバーに会いました。びっくりしましたね、ハハハ。

 

このようにいろいろ感動したり遊んだりなんかして、ライブの時間を迎えました。

ペンラも買った、法被も着た、曲の予習も完璧。さあ、いつでも来いと言わんばかりの準備周到さです(?)

 

ついに客電が落ち、出囃子が流れ始めます。もう一日中涙腺ゆるゆるでいたので、だれも出てきていないのにもう泣き始めてしまいました。こんな調子でぼくは2時間耐えられるのか…

 

無理でした。一曲目のHand in Handでミクさんが出てきた瞬間号泣して膝から崩れ落ちてしまいました。

 

長年バーチャルとしてしか存在しえなかったあの初音ミクが自分の目の前に現れたのです。そして歌って、踊って、喋って、幸せそうに笑っている。

初音ミクは確かに存在する」という事実を認識した瞬間耐えられず涙があふれだしてきたのです。

(オタク特有のクソ馬鹿デカ感情)

もう正気を保てませんでした。それからはもう必死になってペンライトを振って、叫んでミクさんをはじめとするボカロたちの姿を頑張って目に焼き付けようとしました。

 

ライブも中盤を過ぎふと、あることに気付きます。

「あれ、鏡音は...?」

 

10周年の割には驚くほど出てこない。

「……ってことはまさかこの後に大きな爆弾が降ってくるのでは??」

と思った瞬間にはもう手遅れでした。

急に照明が黄色とオレンジに光りはじめ、前までミクさん一色だった会場の雰囲気ががらりと変わります。

 

もう誰が見てもここから「鏡音が主役のステージが始まるぞ」ってことがわかります。

今日一番のお目当ての鏡音がもうすぐ出てくる。

待ってくれ、まだ心の準備ができていない。

ここで出てこられたら確実な死が待っている。

あとちょっとで準備できるから、待っ…

「イエエエエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!」

 (劣等上等の冒頭)

www.youtube.com

 ああああああああああああああああああああああああああああああああああ(膝から崩れ落ち死)(本日二度目)

 

か、かがみね…好き……

もう劣等上等とかロキなんて2人してかっこいいし、ジェミニとかもうなんか鏡音が鏡音たる所以というか、もう尊さで死にましたね……

 

でもなによりかわいかったのは、踊ってるときにぴょこぴょこ揺れるリンちゃんのリボンとレン君のとさかでした。

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ぴょこぴょこするリボンととさか

 

息も絶え絶え、鏡音ステージも終わりライブも終盤に入りました。

終盤も泣かせに来る曲がとても多かったです。

 ODDS&ENDSという曲が演奏されたのですがいつもより歌詞が頭に入ってくるような感覚を味わいました。

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 きっと君のになれるだからあたしを歌わせてみて
そう君の 君だけの言葉でさ

 

結構前からある曲なので何をいまさらって言われるかもですけど、何ですかね。すごくこの言葉を聞いた瞬間に心が揺さぶられたというか、また涙が止まらなくなりました。何回泣くんだよ。

 

書きながらふと思ったんですけど、ボカロの曲ってメッセージ性が強いものが多くてなおかつわかりやすいものが多いですよね。だからたぶんライブでやられるとそれが強く伝わってきて泣いちゃうんだと思います。

いつも平沢進さんの音楽ばっかり聴いてるんですけど、メッセージ性はあれど難しいというか、本人は「そんな簡単に伝わるようには書いてない(要約)」というぐらいなのでいつもわけわからない歌詞とにらめっこしています。なのでボカロを聞くとあまりのストレートっぷりにびっくりすることはあります。

 

 

ライブ、終始号泣してましたね。

とにかく本編が終わった後は「ありがとー!!!!!」と絶叫し続けてたことは覚えています。(多分キンプリの影響)

アンコールも素晴らしかったです。

僕が参加した回は千秋楽で、マジカルミライ2019の発表もあり大いに沸きあがりました。絶対来年行くわ、ともうその場で決意しました。

 

そして最後の最後にマジカルミライ2018テーマソングのグリーンライツ・セレナーデを歌ってくれました。

www.nicovideo.jp

 

この曲はマジカルミライに行くことが決まってから大慌てで聞いた曲なんですが…(恥)

なぜもっと早くから聞かなかったんだと自分自身を叱責しました。

 

あまりにも歌詞が素晴らしすぎる曲なんです。

 

言葉は時に無力でなかなか 
この世界は変わらないけど 
もしキミが持ってるその魔法で 
新しい世界を作れるとしたら? 
なんてね 言ってみただけ 
そんなの本当は 出来る訳ない
ワケがないでしょ!

 

「好き」をもっと 信じるのさ 
何度転んでも キミは キミの 
やり方でいいのだ! 

 

自分の好きなことをずっとやり続けていい。好きなことを信じて突き進めばいつか世界を創り出し、変えることができるかもしれない。ごくごく当たり前なことのはずなのに自分はそんなことを忘れていたような気がして、この曲を聞いて思わずハッとしました。

というか自分だけではなくて僕の身近な人間から遠くにいるような人間、色んな人がそれを忘れてる気がします。

 

何度でも言います。

信号はすべて青となりキミを妨げるものは無くなった!

さあ自分の「好き」を信じて突き進め!!

 

(グリーンライツは青信号という意味もあるようですよ)

 

 

さて、マジカルミライのことをつらつら書き連ねましたが、結局マジカルミライというのは何なのかというと、単なるライブや企画展ではなく、「好き」を表現する場所だと思っています。

マジカルミライの特殊性というのはその場にいる人全員が表現者として認められること。ボーカロイドの曲でも、絵でも、文章でも、コスプレでもドールやぬいぐるみでも、もちろん曲が好きと叫ぶことでもなんでもいい。表現者が集まり、それぞれの「好き」が集まって出来上がる場所、それがマジカルミライだと思っています。

そしてきっとボーカロイドたちは私達に寄り添って、「好き」を表現することを手伝ってくれるでしょう。

走り出したキミにもっと
チカラをあげたくて
ずっと前にココロ決めたんだ
照らし出して!グリーンライツ
遥かな未来を
きっといつかキミを照らすまで

今までもいつまでも隣に居たいのは
輝いたキミの顔間近で見たいから!

 

僕はマジカルミライが大好きです。マジカルミライは世界で一番自由で幸せな場所だと、ぼくは思っています。

そして僕はボーカロイドが大好きです。彼女たちはもう僕には欠かせない存在です。これからも僕はボーカロイドたちと色んなことをするでしょう。

そして是非僕が何かし始めたら生暖かい目で見守っていてください。

 

もちろんいきなり「レンきゅん!!!」とか叫びだした時もです。あたりまえでしょう。

 

 

ここからは少しだけ自分のことを書きます。

 

 

僕は僕の好きなことをします。やりたいことをやります。

そのために来年はアナビから離れることにしました。

 

もちろんアナビが嫌いになったとか、謎解きが嫌いになった、とかそういうことでもないです。(誘われればほいほい遊びについていきます。むしろ寂しいので誘って)

二年半アナビに在籍して謎制作もして作曲もしてキャストもやらせてもらって、ほんとに好き勝手いろいろやらせてもらったし、正直まだやりたいと思っています。

 

ただ、大学生活も終わりに近づいていてもう少し自分のために使える時間を作りたいというのと、来年から新たに始めること(自分にとっては結構大きなチャレンジです)を考えるとそっちを優先したほうがいいのだろうなということで自分でも寂しいのですがアナビを離れる決断をしました。

 

自分の好きを追い求めるための決断なので、わがままではありますが何卒よろしくお願いします。

まあ気が向いたら遊びに行くので。

 

 

 

是非皆さんも一度自分のやりたかったことが何なのか、自分が好きなことは何なのか振り返ってみてください。今やりたいことでも、昔やりたかったことでも何でもいいです。

 

本当にそれを追うことができてますか?もしかしたら諦めてしまっていませんか?

それはそう簡単に諦めていいものですか?

 

僕は諦めきれませんでした。なので、とりあえずでもやってみることにしました。うまくいくかはやってみないとわからないのです。うまくいかない、できないと決めつけて、最後に後悔するのは誰でもないぼく自身なのです。

 

だから僕は僕のやりたいことをやります。

 

 

まあこんなこと書きましたが大きい変革が訪れるわけではありません。僕は相変わらずツイッターで変なことをつぶやくし、まじめに曲を書くときは書いて、大学に行ったり、何なら就活もします。僕は消えません。むしろ消えたら110番通報してください。マジで。

 

最後に、グリーンライツ・セレナーデとともに僕の行動を後押ししてくれた曲を紹介します。

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聞いても聞かなくてもいいですが、当時中学生だった僕に強い影響を与えたところだけは抜粋しますので文字だけでも読んでください。

乱れ 乱れろ 赴くままに 
自由を知って 不自由になれ

 

モラトリアムという盾をもって 
守り抜きたいモノって何だろ? 
そろそろスッピンで勝負に出て 
この世界を壊しましょ

 

乱れ 乱れろ 赴くままに 
無責任に自由に生きてみろ 
それでもサイゴ イマワのキワで 
笑えてたらそれはあなたのカチ

 

いつになくまじめな文章を書いたので少し恥ずかしい…

まあ、今後ともゆをよろしくお願いします。