謎制作団体が謎制作をしていない日の話。
こんにちは。AnotherVisionの林檎( @MoA5084 )です。
昨年に引き続いての投稿となります。未読の方は、昨年の記事もぜひ読んでください。
とはいえ、最近制作もスタッフもやっていない*1ので、特に最近アナビを知ったという方は僕のことをつゆほども知らないでしょう。
というわけで2回目の自己紹介から。
- 名前:
- 林檎(ぼくおとこのこだよ!)
- 入会:
- 2014年(アナビでいうと2期と呼ばれる世代)
- 制作:
- 主な制作コンテンツは『ナゾトキアート・オフライン』『白黒キネマ』『シカバネ生存戦略』『無彩色の隔壁』など。 その他、2014〜2016年を中心に各種公演のスライド制作、Webサイトなどを担当。
- 特記事項:
- 果物部カースト最下位。
- 好きなVTuber:
- 月ノ美兎
- 好きなアニメ:
- 『ソードアート・オンライン』シリーズ。
- 好きなソシャゲ:
- 『Tokyo 7th シスターズ』。春日部ハル担当。
- 好きな花澤香菜の曲:
- 『大丈夫』
良曲なのでぜひ聞いてください。
ではそろそろ本題です。
コンテンツ制作の裏側で
AnotherVision(以下「アナビ」)は「謎解き制作集団」であり、「世界に謎解き、謎解きの面白さを広める」といった目的でどんどんコンテンツを発信しているサークルです。
その一方で、「アナビのメンバーたるもの絶えずコンテンツを作っていなければならない」なんてことはなく、それぞれがそれぞれのスタンスでサークルに関わることが許容されています。許容されていてほしい。*2
今回は、最近の余興担当となりつつある僕が、あんまりコンテンツとは関係のないところでアナビにいる生活の話をしようと思います。
アナビはいつでも遊びに真剣勝負なので……
世間は忘年会の季節ですね。この時期になると、大抵
「忘年会の余興、イヤだ……」
という大人の声がSNSやブログを騒がせることになるわけです。*3
しかし、ここはAnotherVision。
メンバーは遊びやゲーム、そして何より楽しいこと・面白いことが大好きなやつばかり。
その結果、アナビで忘年会をやると 企画が多すぎて時間オーバー という事態が頻発します。
アナビは法律に厳格なサークル*4なので、未成年が混じる忘年会は当然お酒が出ない(出たとしても大人だけがちびちび飲むだけになる)のですが、大抵お酒の席以上に盛り上がったりします。
今年はご存知(?)アナビフェスがあるので初めて新年会となったのですが、やはり今年もオールナイトのイベントになりそうです。どうなるかな〜。
アナビは大所帯なので……
アナビは公式Webページに載っているメンバーだけでも100人以上、(ほとんどの場合、情報を提出してくれないので)ここに載っていないメンバーを合わせるとだいたい200人くらいの大所帯です*5。
最近はおかげさまで色々な方からお仕事依頼をいただいたり、僕たちも新レーベルを作ってオリジナルコンテンツをどんどん出そうと試みているのでこれでも結構厳しい戦いをしているのです*6が、とはいえやっぱり多いです。
9割5分の人は、この大人数の恩恵を「たくさんコンテンツを作れること」に見出していて、それはもちろん真なのですが、それ以外にもメリットがあったりします。
多彩なメンバー
人数が多いだけに、色々なバックグラウンドを持った人がサークルに入ってきます。
「動画も音楽もデザインも全部自分たちでやっちゃおう」
なんてことを考えられるようになったのも、ひとえに「動画を作れる人、音楽を作れる人、デザインできる人がサークルの中にいたから」ってことになるわけですね。
もちろんコンテンツ制作に限らず、趣味も多種多様。
その中でも行動力がある人は、アナビの中で「アナビ内部活」を打ち立てちゃったりします。サークル内サークルってヤツですね。
僕も「アナビクイズ部」を作って、「クイズサークルに入るほどじゃないけどクイズで遊んでみたい」って人たちを誘って年数回クイズしたりネットクイズで遊んだりしています。
全く知らないサークルに突っ込んでいくのはなかなかハードルが高かったりしますが、知り合い同士なら「ちょっと興味ある」くらいのレベルでも参加できたりしますよね。
コンテンツ制作の外でも、アナビはみんなで遊んでいます。
メンバー内イベントも大掛かり
先ほど忘年会にも全力で、なんて話をしましたが、アナビで内部イベントを開催したりするとそれだけで100人とかそれくらいの人数が集まったりします*7。
というわけで、アナビの内部イベントを開催するだけでも、100人くらいの人に自分のコンテンツを遊んでもらえるわけです。
イベント運営をしたことのある方はわかっていただけるかと思いますが、一つのイベントに100人集めるのはめちゃくちゃ大変です。最近でこそアナビは多くの方に遊んでいただけるサークルになりましたが、たくさんのお客さんを集めることの難しさは僕も少なからず理解しているつもりです。
その上、お客さんは多かれ少なかれコンテンツに期待を持って参加することがほとんどなので、イベントを開催する側には責任が伴うことが多いです。初めてイベントを作る場合、あるいは尖ったコンテンツを提供する場合、それはなかなかなハードルとなって邪魔するわけです。
しかし、相手がアナビメンバーなら少し話は変わってきます。
もちろん、遊んでもらう側・遊ぶ側という関係性は変わらないので何でもかんでもやっていいというわけではないのですが、それでも「内輪だし多少失敗しても……」という安心感があるわけです。
ここ数年、アナビでは新人育成のために「新入生謎コンペ」というイベントを開催しています。これは春にアナビに入った新入生がチームを組み、短期間で謎解きコンテンツを制作して上級生に遊んでもらうというイベントです。
このイベントも、大所帯のメリットを活かした取り組みと言えるでしょう。
今年アナビに生まれた新レーベル「AnotherVision Nova」は、こうした新入生コンペや個人制作の内部向けコンテンツをどんどん発信する仕組みとして作られた、という側面もあります*8。
みんなのノウハウを共有する
アナビは人数が多いので、すでに書いた通り色々な人が色々な技術を持っています。
それをシェアして団体全体のレベル向上を図るため、アナビではノウハウを共有する仕組み作りにも手を伸ばしています。
動画制作やデザイン、Web制作など、その道の技術を持ったメンバーが他のメンバーにレクチャーを行う「講座フェス」はそのハイライトといったところでしょうか。
もちろん謎制作やマネジメント、当日スタッフといったところまでテーマが伸びるので、大抵2日間で10くらいの講座が開講されます。
メンバーにいればこうした講座を自由に受けることができ、自身のスキルアップの近道とすることができるのもアナビの魅力かもしれません。
おわりに:色々言ってきたけれど
色々な話をしてきましたが、もちろんアナビの活動の根幹が謎制作であり、謎解きを世界に広めることが目標であるということは変わりようのない事実です。
だから、コンテンツ制作をしたい人にとって魅力的なサークルでありたいし、コンテンツ制作をしたいという人にはどんどん来て欲しいと思っています。
でもこの記事では、アナビにいると、それとは関係のないところで恩恵を預かれるんだよ、という話をしてみました。
この記事を読んで、「コンテンツ制作とは関係のないところでアナビに入りたいなあ」と思ってくれる人がいたら、是非アナビに入ってみてください*9
謎コンペで一度は謎を作ってもらうことにはしていますが、その後の身の振り方は自由です。もっとも、謎コンペで謎以外の貢献をするというのもアリですよ。
まあ、でもアナビに入っちゃうとコンテンツ作りたくなっちゃうと思いますが!
謎作りたい人はたくさんいるので、それ以外のところに目をつけて入ってくれる人が増えて欲しいと密かに願う、林檎の話でした。
*1:メンバー内イベントの余興担当となりつつある
*2:冗談です。後輩が「あいつもっと働けよ...」って思っているかもしれないけれど、アナビはこれくらいの空気感でうまく回っているような気がしています。
*3:今年は特に「もはや無駄だと思ったので忘年会自体を無しにした」という話をよく聞く気がしますね。
*5:この200人という数字はアナビのLINEに入っている人で、OB/OGが含まれたりするので実際にはもう少し少ないかも。
*6:実際にコンテンツ制作しているメンバーは200人のうちの半分くらいな気もしますが。
*7:実際、今度の新年会は120人前後になりそう
*8:というわけでアナビの性格からは全く予想もつかないようなコンテンツが飛び出したりします。その辺も是非お楽しみください。
*9:残念ながら大学生か大学院生でなければ入れないので、それ以外の方はまずは大学に入るところから。東大じゃなくてもいいんですよ!
謎解きと技術について
こんばんは
アナビ6期のととろです
多分知らない人が多いと思うので、まず初めに自己紹介したいと思います
なまえ:ととろ(本名ととき)
Twitter:@clock_kl
アナビ入会年:2018年4月(6期)
学年:修士2年
年齢:24才
研究室:コンピュータ・アーキテクチャ系の研究室
主に(1)低消費電力プロセッサを扱うグループ
(2)FPGAを用いてアプリケーションの高速化などを行うグループ
(3)HPC・データセンタ向けネットワークなどを扱うグループ
の上三つのグループが存在していて、自分は(3)に該当するのですが、
最近はグループの中でもまたマイナー路線に進み、HPC向け3次元プロセッサ
の冷却やら積層を考えたりしています
なぜ、修士2年なのにアナビに入ったの?と言われるとただ単に普段から脱出ゲームによく行くからですね
(大体のアナビの上級生は自分の年下です()
謎解きが好きな大学生は、他大学年関係なくアナビに入ることを強くお勧めします
なんとはいいませんがアナビには謎があふれていますし、スタッフするのも楽しいですし、刺激的な生活が待っています
駒場祭の公演も持ち帰り謎も、アナビ入会1年目の新入生たちの初めての外部向け制作となるのですが、大学1年生から修士2年生まで、東大から他大生いろんな学生が集まり、わいわい制作してましたし、大学や学年を気にせず制作できる環境があるかなと思います*1
他大生とか学年が高いと行きづらいって思う人もいるかもしれませんが全く気にしなくていいと思います。
どちらかというと大学とか学年とかではなく、謎解きへの熱意がある人が合うサークルだと思いますね。というのも制作とかにがっつり関わって行くと毎日のように会議する生活が待っていたりします()
もちろん色々な関わり方ができますので、忙しいでも活躍してる人ももちろんいますよー
普通に人生変わるかなと思います、わいわい
ということでそろそろ本題に入っていこうと思います
今回は表題の通り、謎解きと技術について話したいと思います
と言っても、特に結論も主張もなく、雑談みたいなお話になりますので、それでもいいよって方だけ読み進みていただけると幸いです
また走り書きの文章で技術的な話において不正確な部分もあるかもしれませんのでご了承ください
ただ単に紙とペンしかなかった謎解きが、時間を経過するごとに色々なコンテンツと混ざり合い変化していったように思います*2
SCRAPのある晩餐会や魔法図書館のプロジェクションマッピングを利用した脱出ゲームがあり、その他にもARを利用した謎解きがあったりなどが記憶に新しいのではないでしょうか
謎解きという体験を作り上げるために、そういった技術を取り入れることはとてもとてもいいことだなーと思っています
ところで最近学会に言ったのですが、googleの社員さんが基調講演で機械学習あたりの話をしていたのを聞きました
それは主にGoogle TPUに関する話でした
Google TPUは機械学習に特化した自社開発プロセッサで、汎用のプロセッサで行うメモリ書き込みをなくして演算回路内で直接渡していき効率的に早く計算して行くアーキテクチャを持ったものです
こういった機械学習などのツールは一般人とか中小企業には取り扱いづらいように思うのですが、googleは機械学習などを行うツールを解放しています
その時の公演で衝撃だったのは、二郎のラーメン識別の話です
割と知っている人には有名な話らしいのですが自分は初めて聞きました
以下が参考記事です
ラーメン二郎の画像を機械学習により9割以上の精度で見分けるシステムがGoogleのCloud AutoML Visionを用いて開発される - GIGAZINE
このGoogleのCloud AutoML Visionは機械学習の知識がない人でも、ラベルとラベリングした画像と一緒に読み込ませることで、画像認識用のカスタム機械学習モデルを作るというシステムだそうです
二郎ラーメンを皆さん食べますでしょうか
僕は食べません()、断然つけ麺派です、食べるのが遅いのが関係あるかもしれません
二郎ラーメンは大体、大量のもやしとチャーシューとがついてきます
この記事では、同じ系列のお店40店舗でそれぞれ同じラーメンだとしても、各店舗ごとに盛りつけ方が異なり、それらをラベリングして学習させたところ、人間でも分からない違いを認識して、ラーメンの写真からどの店舗で撮られたかということを9割以上の精度で判別されたものです
これを聞いて僕はこのAVCC2018で何をやるか決めました
最近自分は東大ナゾトレの制作チームにもひょこっと入らせてもらい何問か問題を出させてもらっています
多分明日(日時的には今日)の200点問題で自分が作らせてもらった問題が出ると思います*3
例えば、東大ナゾトレで出題されている問題と、その他で出題されている問題をこの機械学習で判別できれば面白いのではないかと
そうすれば逆にいれば、無秩序に文字や記号を発生させ問題を作成し、それが東大ナゾトレで出ている問題だと判定された問題を案として提出すればいいのではないかと考えました
自動的に問題を生成させ、その生成させた問題の中で、東大ナゾトレっぽい問題だと判定された問題ってどういうものなのか気になりませんか?
結局のところこれは、東大ナゾトレで使用するフォント、サイズ、デザイナー依存の方が影響が出るのかもしれませんね
では結果を見てみましょう
↓
↓
↓
↓
(ここにその素晴らしい謎が入る予定であったのである)
ごめんよ!!!!!!!!!!!!!
実装する時間がなかったんだよ!!!!!!!!!!!!!!
ほんとごめんなさい!!!!!*4
そして、もし面白いなって思った人いたら、実際に何か遊んで試してみて教えて欲しいです!
そこのあなたが実装してくれたら僕はとても喜んで跳ねます
今度のアナビフェス12/22,23に行われる新作公演「Toys' Panic」*5
でそこそこ制作関わらせてもらってます
つまり忙しかったのです
ついでに言えば、自分の大学では12/22,23は修論最終発表免除日ですが
それを免除申請するためのジャーナル原稿を書き書きしていてこれまた忙しかったのです
これは仕方ないとしか言いようがない()
当日自分スタッフでいるのでよろしくお願いします!
機械学習による画像認識を利用すると、カメラで撮ったものを認識するなど、文字を解読するなどいろいろなことを、謎解き制作でできるようになるんだなと思っています
最近は、パズルとかの実装も、ちょくちょくプログラミングをかいてみるなどリアル実装力を高めていく遊びをゆっくりとやってたりします
面白いものができたら、いい感じのタイミングで投稿するかもしれません
そしてもし、この記事を読んだ人がいて、例えば機械学習とか使って新たな謎を作ったりとか、面白いことを考えた人とかいたら教えてくださいー
技術的にゴリゴリした謎解き公演を一回は作ってみたいなーっと考えたりしています
それでは、ここまで読んでくれてありがとうございます!
アナビ6期のととろでした!
ストーリーが苦手な人間にも謎解きのストーリーは楽しめるよの話
ライゾンネイ にゅらざすてい ディスミサイドン ギャロ ギャロ
ワスティレイミュン みなけいじゅん コゾザワデン ジョリルニ
……はっ!*1
深海メトロから失礼します*2*3。AnotherVision6期のフスマです。ゲームが大好き。駒場祭にて販売した「トライズ」のディレクター*4を担当させていただいた縁で、AVCC2018で記事を書かせていただくことになりました。嘘です。普通に志願しました。なんでこんな嘘ついたの?
それはともかく、駒場祭や永田町再演にてトライズをご購入いただき、遊んでいただいたすべての方に心からの感謝を申し上げます。トライズを遊んでいただいて本当にありがとうございます!!!!アナビフェスでも販売するからよろしくな!!!!
僕は昔から、ドラマや映画、小説などの「強いストーリー」が苦手で、あまり摂取できないのです。刺激が強すぎて。自分の人生だけで手一杯なのに、誰かの人生まで摂取しなきゃいけないなんて……という気持ちです。なのでアニメを見るとしても日常系*5。それも一度見たやつ。ドラマも全話通して見たことは生まれてから一度も無いです。大学に入ってからは「感情が動くと全身が痛くなる*6」という謎すぎる体質になってしまい、さらにストーリー耐性が下がっていきました。
そんな限界メンタル太郎にも、自宅のWiiUでゲームを遊ぶことはできました*7。特に「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」を無限に。そして不思議なことに、ゲームのストーリーならちゃんと受け止められるのでした。
なぜゲームだけはセーフなのか。制作者の顔が、チラっと見えるからです。大抵のゲームにおいて、そこで描かれる世界は「世界」である前に「ステージ」。歩ける場所が決まっていて、難しいアクションが必要な場所があって…。世界のすべてはゲームデザイナーによって作られた、クリアされるためのギミックなわけです。
となれば、僕が直接的にすべきことは「ステージをクリアする(または、目標を達成する)」ことであって、「ストーリーを受け止める」というのは副次的な結果にまで降格されます。これによって正面から登場人物の感情を摂取する必要がなくなり、辛くないほどの、ちょうどいい強度でストーリーを楽しめるのです。「目的」って偉大ですね。お好み焼き屋に行くと会話が弾むのと同じ原理だと思います。知らんけど。
謎解きでも同じです。出題される謎を通して、製作者の顔や思惑がちょっと見える。だから「謎を解き、クリアする」というところに目的を据えることができて、ストーリー耐性の低い僕でも素晴らしいストーリーを楽しむことができるんです。最高!!!
…とはいえ、トライズにはストーリー無いんですけどね。自室で一人で、もしくは気心の知れた仲間とキットを囲んで盛り上がっていただければ、それこそが最高のストーリーになるんじゃないかな、と思いながら作っていました。いい話ですね。
最後に繰り返しになりますが、アナビフェスでもトライズ、よろしくな!!!!!!!
ディレクター的にはみんなで机を囲んでワイワイやるのがおすすめです!!!!!!!!
僕の好きな「ゲームミュージック」と「体験」の話
※この記事はAnotherVision Countdown Calendar 2018 の記事です。
みなさん初めまして!
イロナと申します。
AnotherVisionで現在の副代表を務めております。
何卒、よろしくお願いいたします。
さて、本日お届けする記事は「ゲームミュージック」についての話です。
簡単に言えば、
「色々なゲームに登場するBGM」の中でも僕が好きなものを、僕自身のエピソードとともに、ご紹介しちゃおう!という自己満足的な記事です。
ついでに、ちょっとした考察も書いておこうかなと。
考察のキーワードは「体験」です。
さぁ、それでは早速、目次をご覧くださいませ。
【僕の好きなゲームミュージックを紹介します】
『くりきん』(2007)
みなさんは『くりきん-ナノアイランドストーリー-』*1というゲームをご存知でしょうか。
2007年に任天堂から発売された、隠れた名作(と僕は思っている)ゲームです。
この『くりきん』のボス戦曲が、当時小学5年生の青木少年にとんでもなく刺さりました。
中ボス『四天王』戦
ラスボス『キンオブゴッド』戦
『くりきん』ってね…ボス戦がめちゃめちゃエグいんですよ…。
特に『キンオブゴッド』戦*2はまぁチートじゃねぇかというレベル。
べらぼうに強い。超強い。*3
挑んで、負けて、レベルあげて、挑んで、また負けて、3回目くらいでようやく勝てるかどうか…(単純に僕がゲーム下手だったという説は十分にある)。
そんなわけで、この曲は何度も何度も何度も聞いていました。
敗北の記憶とともに。
すると段々、僕の中でこの2曲が「ボスに立ち向かう時のお決まり曲」になってくる。
誇張していうなら「世界を救う戦い」の最中はずっとこれを聞いていたわけです。
何度でも立ち向かう、その気持ちを高ぶらせてくれる曲として、この2曲があった。
そしてクリアした時=ボスを倒した時、ゴングとともに曲がピタッ、と止まる。
「やってやったぞ」という達成感、「終わった」という脱力感もまた格別だった。
この頃から「プレイヤーの体験を演出する」存在としてのゲームミュージックを、
本当になんとなく意識するようになっていきました。
さぁ、「小話」って言ったくせに最初からまぁまぁグダグダ語ってしまいました。
悪い癖が出てしまった。ぽんぽん行きましょう。
そして『くりきん』に出会ったのと同年(2007年)、またも僕は神曲に出会います。
『ポケモン不思議のダンジョン』(2007)
『ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊/闇の探検隊』
ラスボス曲『けっせん!ディアルガ!』
これもラスボス曲なんですが、同じ『世界を救う戦い』の曲でも
『キンオブゴッド』戦とは違うカッコ良さがあります。
こちらはなんというか、「荘厳」「勇敢」というキーワードが似合いそうです。
あとこのラスボス・ディアルガもまぁまぁ強くて・・・というかまず時限の塔*4の敵が強くて・・・。
くりきんと同じ意味で、思い出深い曲の1つです。
そして、またも同じく2007年。
僕はついに「あのゲーム」に出会い、そして僕のゲームミュージック好きに
拍車がかかって行きます。
『ドラゴンクエスト4 導かれし者たち』(2007)
ゲームミュージックを語ろうと思ったら、おそらく避けては通れないゲーム
『ドラゴンクエスト』の登場です。
余談ですが、ナンバリング最新作『過ぎ去りし時を求めて』は神ゲーです。
30年の歴史を持つドラゴンクエストだからこそできる、ドラゴンクエストだからこそ成立するあのラスト。「ズルい(褒め言葉)」。
そしてドラクエといえば。
これを聴くと「冒険が始まった!」って感じがします。
僕がこの曲を初めて聴いたのは4歳とか5歳の頃。
母がずっと『7』*6をプレイしているのを横で見ていたので、
ドラクエ自体、そして曲の存在はずっと知っていましたが、
自分自身で初めてプレイしたの、2007年に発売された『4』*7の
リメイク版。
幼少期に聴いていた曲のゲームを、自分自身でプレイする。
ちょっとした感動がありました。
そんなわけで、2007年を境に青木少年は「ゲームミュージック」に
どっぷり浸かっていくことになります。
ここからは好きな曲列挙タイムです。僕が楽しいやつ。
『レイトン教授と最後の時間旅行』(2008)
青木少年の「謎解き」の原点であり、初めて泣いたゲームでもあります。
クライマックスの胸熱シーンを彩るメインテーマと、
感動のラストシーンで流れ始める主題歌は必聴です。
ぜひゲーム本編で楽しんでほしい。
『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』(2012)
なんで俺は2からやったんですかね・・・。
みなさんはちゃんと1*8からやってください・・・。
しかし続編というのは、前作の曲のアレンジが多くあったりして、続きものの良さ*9があります。
まぁ、俺は逆順でやっちまったんだけどな!!
超ネタバレ食らっちまったわ!!!!!!
とはいえ、それはそれで「そう話が繋がっていたのか!」という、一種のアハ体験みたいなことができて楽しかったですよ。
『ファイナルファンタジー X HD Remaster』(2013)
「泣けるゲーム」としてゲーマーの間では名高い『FFX』。
『ザナルカンドにて』が流れ始めるめっちゃいい場面をプレイしていて
泣きそうになったちょうどいいタイミングで父親が部屋に入ってきたのは
いまだに許してません。
『宇宙怪獣からの脱出』(2014)
突然のリアル脱出ゲーム。
とはいえこれも「ゲーム」ですから、これも立派なゲームミュージックでしょう。
戦隊モノ感が溢れ出ていて良い曲ですね!!
まぁ、僕これ脱出失敗してるからアレなんですけど。
リアル脱出ゲームサウンドトラック第2弾まだかな・・・。
『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』(2015)
とにかくやってくれ。2までやってくれ。
シナリオの良さを引き立てる神曲の数々に聞き惚れてくれ。
2の最終章は手が止まらず、夜更かししてやってたせいで次の日寝坊しました。
寝坊自体は日常茶飯事ですけどね
【ゲームミュージックの「体験」の話】
本当に挙げようと思ったらいくらでも出てくるので一旦ここまでで。*11
ここからはちょっと、別の話をしようと思います。
ゲームミュージックは「体験」を演出してくれるかもしれない
昨今、ゲームの「主人公」という存在は、色々な形があります。
- 自分で自由に名前をつけ、自分の分身となったキャラクターを操作するもの。
- 名前や設定がすでに決まっており、そのキャラクターの物語をプレイヤーが追っていくもの。「神の視点」と言い換えられる?
- 自分自身のまま、ゲームの中の世界に飛び込んでいくもの。
などなど・・・。
いずれの場合でも、そこには主人公(あるいは「神」)≒プレイヤーという構図があり、
これらは(同じようにBGMを使う)ドラマや映画とは異なっているように思われます。*12
となれば、音楽にマトを絞って議論を展開するなら
ドラマの音楽が「画面/ストーリーの演出」に特化したものであるのに対し、
ゲームの音楽は「プレイヤーの体験まで包括しての演出」を担う可能性がある、と言えるかもしれません。*13
わかりやすいのは僕の『くりきん』です。
これらのBGMは緊張感のある重要局面に流れ、「ストーリーの演出」を担っていることは言うまでもありません。
しかし、僕が下手だったばっかりに『四天王戦』と『キンオブゴッド戦』は、(少なくとも僕にとっては)「ゲーム」としての枠を飛び出して「ゲームのプレイヤー自身の体験」までをも演出してくれたわけです。
「体験の演出」は偶然の産物
このような演出の効果自体は、制作者の意図したことなのかどうか。
それを知る手段はありません。
しかしどんなゲームにも、ゲーム内外を問わず「制作者の意図しないドラマ」はあります。それはきっと、ゲームの数とプレイヤーの数を掛け合わせた数だけあります。
例えば、ぼうけんのしょが消える。
例えば、ボスが強くて何度も何度も挑む。
例えば、いいところで親が部屋に入ってきて気まずくなる。いやもう本当に俺のFFXを返せ。
例えば、続きものだと知らずに2から始めて、1のとんでもないネタバレを食らう。いやもう本当に俺のダンガンロンパを返せ。
この「意図しないドラマ」にこそ、ゲームが生み出す「体験」の面白さがあるのかもしれません。
とすると。
ゲームが「意図しないドラマ」=「体験」を生むのであれば、ゲームミュージックがその体験を演出してくれるかどうかは完全に運任せなのかも。
その運を掴み取ったからこそ、『くりきん』は僕の中でとても強いのでしょう。
いや、なんかこんなところまで話が膨らむと思ってなかったから、ちょっと面白い。
なぜこの話を書こうと思ったのか
前半で色々な曲を紹介する際、僕は「僕自身のエピソードとともに」紹介していこうと言いました。
普通こういう記事であれば「それぞれの曲にはどんな良さがあるか」「その魅力とともに」なんて言葉がつくものでしょうが、今回僕はあえてそうしませんでした。
そもそもの話、もともと僕は楽器もやっていなければ、楽譜すら読めません。
いくら「好き」と言っても、音楽的な視点からゲームミュージックについて話すのはかなり荷が重いわけです。
しかし、それでも「ちょっとこの話を書いてみるかー」と思ったのには理由があります。
せっかくの機会だし、何か書いてみるかということで昨年のAVCC2017に引き続き書いてみることにしましたが、さぁ困った。書くことがない。
どうしようかなー、なんか曲でも聴きながら考えるかーと思って、紡ロジックの『Freedom』を聞いていた時。
「これでよくね?」と。
音楽についてはよく知らないけどゲームの曲についてなら何かしら書けるんじゃね?
ここ2〜3年で思うようになったけど、「自分が思っているより、人は自分に興味はない」。*14
なら別に、体裁とか気にせず好きなこと書いちゃえ。
書いてみたら、意外と面白くなるかも。ならなくても別にいいし。
音楽的な視点じゃなくて、自分のゲーム体験に合わせて書いてみるのなら、なんか書けそう。これでいこう!
かいつまんで言えば、
「好きなこと、喋れる視点で書いてみよう。そう思ったら、こうなった」
ってことです。綺麗な575。
そんなわけで書き始めてみたら案外楽しくなってきました。
「ゲームミュージックの体験は運任せなのかも」なんて僕自身気づいていなかったことにも気づけて。
とはいえ、これを読んでいらっしゃる方の大半は「なんやこのオタク。」でおしまいでしょう。
ごめんね、時間を無駄にさせて。
好き勝手書かせていただきましたが、もしこの記事を読んで、
「何か興味を出てきた!」
「このゲーム私もやってたから語りたい!」
なんて方がいらっしゃれば、もう御の字です。
僕の意図しないドラマがそこにあります。
ごめんなさい、テキトーなこと言ったかも。ごめん。
なんかダラダラ続けててもダレちゃいますから、この辺でおひらきにしましょう。
もし記事をお読みの、僕の知り合いの中で『くりきん』プレイヤーがいたらご連絡ください。
ウチのコアクマニアと戦いましょう。
【時間のない人はここだけ読んでね】
AnotherVisionの公演を彩った数々の名曲がついにサウンドトラックになります!
懐かしいあの公演から記憶に新しいあの公演まで、年代別に収録!
アナビフェスにて販売開始です!!
あなたの「体験」は、どの曲に彩られていましたか?
明日の記事はAnotherVision3代目代表、どやさんです!!
*1:2007年発売。小さな生物「キン」と、それを取り巻く陰謀を巡る物語。公式サイトはこちら
*2:作中では「悪魔のキン」と恐れられている伝説のキン
*3:(伝わる人だけに伝わること書きますけど、サークリアもうちょっと前のタイミングで手に入らなかったかね。育成が間に合わない。本当に。どうなってんの)
*5:「ドラクエといえば!」というあの曲です。作曲のすぎやまこういち先生はあれを5分で作ったというから驚き
*8:『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』。今は1と2が一緒になったソフトも発売されているので、興味があればどうぞ!
*9:1の曲が続編で流れたりすると、エモかったりするじゃないですか
*11:他にもペルソナ5『Our Beginning』、Fate/Grand Order『運命~GRAND BATTLE~』、逆転裁判『追求~追いつめられて』、紡ロジック『Freedom』など色々あるんですが、全部列挙してたら今日中に記事出せないんで、ここまで。
*12:2はまだ近しいものがありますが、ゲームと違って勝手に進んでしまう(自分の意思とは無関係に進行する)という点でゲームとは違うと言えるでしょう。自分の意思を介入できないのならばそれは「神の視点」というより「第3者の視点」になる。
*13:結構時間がないので、この辺の議論は飛び飛びになっているかもしれません。ご理解いただければと…。また別の機会があれば丁寧に議論してみたい。
AnotherVisionオタクがアナビに入った話。
こんにちは~~
初めましての方も多いかと思いますので自己紹介を!
【名前】はにみや ( @s_uich28 )
【大学】多摩美術大学 4年生
【入会時期】2018年4月(6期です)
そう、なんと今年で卒業です。
この前の春入ったのに、次の春にはOGです。
しかし、このあっという間の一年は本当にたくさんの貴重な体験をさせていただき……
直近では、駒場祭公演【君と魔法の懐中時計】の制作指揮を担当させていただきました。
(ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました!)
※終わった気になるような文章ですが、まだ一年は終わっていません。
そんな人間が、
大学4年生からAnotherVIsionに入ろうと思った話。
タイトルにもあるように、自分は「AnotherVisionオタク」です。
そんな自分が謎解きに出会ったきっかけは
【超絶対絶命絶望希望ロワイヤルZ】でした。
あそびファクトリーさんの「ニューダンガンロンパV3」というゲームとのコラボコンテンツです。
「謎解きってなんぞや?」と思いながらも、
公演当日が、ダンガンロンパに登場するキャラクター、狛枝凪斗の誕生日だという理由でチケットを取ったことを覚えています。
しかし、これが転機でした。
最初、ダンガンロンパ目当てで行ったはずだったにも関わらず、「謎解き」というエンターテイメントにどっぷりハマりました。
謎解き公演って、すごい。
自分は普段、大学では演劇を専攻しており
「舞台上からお客様に物語を届けること」を多くしてきました。
しかし基本的に舞台においては、観客は物語の登場人物にはなり得ないと思っています。(主観)
あくまでも「役者」と「観客」は別の位置にいるような感覚です。
その点、謎解き公演は自分の手で物語を進めていけるんですよね。
参加者全員が物語の登場人物になる。
この体験は自分にとって、エンターテイメントにおける大きな革命でした。
そして今回、何故この話を持ち出したのかというと、この時に司会をされていた方がアナビだったことから、このサークルの存在を知ったからです。
つまり、謎解き公演とAnotherVisionの存在を知ったのはほぼ同時でした。
この公演をきっかけに謎解きにハマり、色々な謎解きを遊びに行き……
ついに初アナビ公演のチケットを取りました。
それが【シカバネ生存戦略】
初がunlimitedっておかしいやろ……と今は思いますが、
当時アンリミとは何かを知らずにチケットを取ってました。
参加した感想。
この公演、気持ち悪い。(最高に褒めてる)
公演はもちろんですが、司会も強く印象に残っています。
謎だけでない部分「世界観の演出」の巧みさにも惚れた瞬間でした。
そしてその時の物販で購入した
持ち帰り謎【一年間フレンズ。】
↑ここから購入できます。
まず、ニューダンガンロンパV3プレイした方はマストバイ。最高やぞ
解いた感想。
この持ち帰り謎、気持ち悪い。(最高に褒めてる)
持ち帰り謎に関しては、これが初めて購入した持ち帰り謎だったのですが、自分の好きな場所で謎解き公演と同じ体験ができることに驚かされました。
そして、解いた後に鳥肌が止まらなくなるという経験は人生初でした。
そんなキモいコンテンツを作るAnotherVisionにすっかり魅了され……
晴れてAnotherVisionオタクの完成です。
それからは駒場祭に行ったり、ナゾトレを見てみたり……
アナビと付くものの情報をできる限り漏らさないよう、Twitterなどからチェックし参加してきました。
そして、大学3年生の3月。
AnotherVisionオタク、
新歓という情報を手に入れてしまいます。
今まで自分は受け手であったコンテンツに、作り手として関われるチャンス。
もともと、演劇活動をしてきたことからも察されるように
「何かを作る」ということが大好きな人間なので、非常に魅力的な情報でした。
しかし自分には大学院という選択肢がなかったので、学生でいられる期間はあと一年。
大学4年生が新歓って……色々矛盾してない?
しかも、東大生じゃない。
などなど、不安もあり。
行くか〜行かないか〜〜をギリギリまで悩んで、
めちゃめちゃ勇気を出して、新歓オリに参加しました。
そしてあれよあれよと色々な活動に参加しているうちに……
6期メンバーの平均年齢をぐっと上げる存在になりました。
去年まではただのファンであった自分が、
こうして制作に関われたりすることは嬉しく思うとともに
自分が好きなコンテンツを背負うような責任感も日々感じています。
しかし一番は、入会してよかったなと思う気持ちが強いです。
もしこれを読んでる人で、来年度の入会を迷ってる人がいたら、こんな特殊な人間もいるんだよってことを参考にしてみてください笑
そして。
中に入ってもAnotherVisionオタクは、
変わらずAnotherVisionオタクです。
毎回、新しいコンテンツ楽しみにしています。
受け手としても、作り手としても。
今後も色々、アナビライフ楽しんでいきます!
ではでは。
本日の担当は6期の はにみや でした!
AVCC2018、まだまだ続きます。楽しんでいってください〜
謎解きを謎解く
こんにちはー。初めましての方は初めまして。アナビ3期のくらたです。
修士1年で、最近はアナビの活動にあまり関わってません。
過去に関わったコンテンツとしては、「すべ不可」「リサイコロボックス」「ニブンノイチマッチ」など。謎解きはあまり作れないので、それ以外の部分で頑張ってます。
初めてのアドベントカレンダーなので、テーマは王道「謎解きについて」にします。文章をこんな風に書くのも初めてなので、目次を作れたことを褒めてほしいです。*1
※注意※
以下に自分自身が思う「謎解きについて」を書き連ねていきます。
ただあくまで自分個人が思っていることですので正解だとは限りませんし、押し付けるつもりもありません。人それぞれの謎解き観が存在すると思っています。
もし暇でしたら、自分のツイッターアカウントの鍵を外しておくのでみなさんの謎解き観を教えていただければと思います。受け入れたり受け流したりします。
洞察問題(ひらめき問題)
謎作りが苦手な自分として、「謎解きってなんだろう」と考えることは多々ありました。いろいろ調べてみた結果、「洞察問題」というものに行き当たりました。
洞察問題・・・いわゆる「ひらめき問題」。最小限の知識で解けるが、解決に必要な知識へのアクセスの失敗が生じやすい最大限にシンプルな問題。*2
そして、洞察問題の代表として以下のような問題があります。
ご存知の方もいるかもしれません、「9点問題」と呼ばれる問題になります。
「最大限シンプル」であるにも関わらず、「失敗が生じやすい」。そして「問題の解決に必要な知識は最小限」それが洞察問題です。
謎解きも、答えを知れば「思いのほかシンプル」であるが、実際に取り組んでいたときにはどうしても「気づけない」。そして、「専門知識がなくても」解くことができる。
なんだか「洞察問題」と「謎解き」が近い気がしてきませんか?
(9点問題の答えは最後に付けときますね(忘れなければ))
ついでに「洞察問題を解決しやすい人の特徴」なんてものもあります。
- 問題に対して取り組みのアプローチが多彩
- 問題に取り組んだ上で、解決に向かっているかどうかの判断が上手
- 問題から情報をくみ取れる
この3点を心がければ謎解きが得意になれるかもしれません(保証はしかねます)
和同開珎
謎解き問題の中には「和同開珎」と呼ばれる漢字パズルがあります。
4つの矢印に従って2字熟語が4つできるように、中心の四角に漢字を当てはめる。
そんな漢字パズルです。
個人的には和同開珎は謎解きではないと思っています。あくまで個人的にです。
理由としては上記の9点問題における「失敗が生じやすい」の部分が大きいです。
9点問題で生じる「失敗」は「正解」との次元が違います。文字通り1次元くらい違います。感覚的には「従来の自分では”全探索”*3しても解けない。生まれ変わらないと無理だ」ぐらいな感じです。
それに対して和同開珎で生じる「失敗」は所詮違う漢字を当てはめているだけであり、「正解」と次元は変わらないのです。感覚的に生まれ変わらなくても大丈夫。全ての感じを当てはめさえすれば答えが導けるのです。
そんな感じです。
和同開珎を否定しているわけではないです。ただ語彙力が無いので和同開珎は苦手です。*4
ペンシルパズル
ペンシルパズルとはその名の通り鉛筆1本で解ける*5パズルのこと。
具体的には、ナンバープレースやナンバーリンクなどなど。様々なものがあります。
で、個人的にはペンシルパズルは謎解きではないと思います。あくまで個人的にです。
理由は和同開珎のときと同じく「失敗」と「成功」の次元が変わらないから。全マスに1から9を試せばナンバープレースは解けるのです。
ただそうとも限らないようです。考え方を変えてみましょう。
ペンシルパズルが解けた人は「着眼点が良かった」
ペンシルパズルを解けなかった人は「その大事な着眼点を見逃していた」
この2人には「気づいた/気づかなかった」といういわば0/1の差があるのです。
これは次元が違うとも言えるのではないでしょうか…*6(自分でもこんがらがってます)
ペンシルパズルを否定しているわけではないです。ペンシルパズル好きですよ自分
さいごに
こんなところまで読んでいただきありがとうございます。の気持ちでいっぱいです。
結局、自分の中では「謎解きとは洞察問題と同義である」のスタンスなのですが、「謎解きとは何であるのか」については人それぞれ。謎のままです。
まぁ楽しければいいんじゃないかな、の気持ちが大きいです。
すでに2,000文字を超えているらしく、こんなに文字を書いたのはひさびさだなぁの気持ちです。思ったより文章書くのって楽しい*7。また機会があったらアドベントカレンダーやりたいなと思います。
今年のアナビアドベントカレンダーはまだまだ続きます。ぜひ楽しんでいってくださいー!
以下、9点問題の答えです。
和同開珎の答えは「田」です。「十」って答えてくれてもいいよ
さいごのさいごに「目次ってどうやって作ってるんだろう」てことで勝手に参考にしたうみすけ(以下の記事)に勝手に感謝を述べておきます。
(表記がプロすぎて半分ぐらい表記法が分からなかったのは内緒です)
きっかけというお話
こんにちは。Anothervision6期のだいちです。
自分は昔から謎解き公演に行っていて、今年の四月にAnotherVision(以下アナビ)に入りました。これからよろしくおねがいします。
トイパニの制作に携わっています、参加される方はおたのしみに!あとよくスタッフをやっています。
この記事は AnotherVision Countdown Calendar 2018 の記事です。
またこの記事は自分がのびのびと書いているものです。もしかしたら内容が薄いし面白くないかもしれません。ご了承ください
さて、本題といきましょう。
自分が話すのは何事でもきっかけが重要だということ。ここでは自分がなぜアナビに入りたいとおもったのか個のきっかけを話していこうと思います。
まずみなさんが謎解きを知ったのは何でしょう。(よく謎解きのアンケートでこのイベントをどこで知りましたか。というものがありますね。)
自分はたまたま遊園地のパンフレット裏面にあった『夜の遊園地からの脱出』でした。
面白そうと思って、母親にお願いしてチケットを買ってもらったと思います。当時行き当たりばったりだったので一人で挑戦して大謎で詰まったのこと、それが自分が謎解きにはまるきっかけでした。(今思うとなぜ一人で行ったのだろうと常々考える
アナビについてはツイッターをで謎解きを調べていたら見つけたという話なので割愛します。
次はアナビに知り合いができた話。
これはかなり複雑になるのですが、ここは二つのきっかけが組み合わさってできたものです。
謎キャンの運営の人と知り合い、自分がスタッフしていた会場で偶然会う。(これ結構びっくりした)
その後なりゆきで謎キャンの当日スタッフをすることに。ここでいろんな人と知り合うことに(スタッフ中とか休憩中とか結構話して楽しかった思い出)
この謎キャンで運営でもあってアナビの人と知り合うことに(その後、公演に行く度にこえをかけてもらったりしてもらいました。)
いま思ってもかなりの偶然が重なっていまこの団体にいるんだなとおもいます。
なかなか文章にまとめることができないのだけど、何かのきっかけって本当に大切なんです。一期一会(?)なんですね。
自分の記事はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
AVCCはまだまだ続きます。ほかの方の記事もおたのしみに